適性があればやりがいも感じられる
少子高齢化の現代社会ではさまざまな業界で人手不足が叫ばれています。
看護師もその例外ではないため、資格さえあればまず就職に困ることはありません。
転職サイトが充実しているのも、看護師ならではといえるのではないでしょうか。
とはいえ、それはその分転職をする人も多いともいえる証拠なのです。
では、看護師に必要な適性について考えてみましょう。
一般に看護師は体力勝負と言われており、夜勤があることや立ち仕事であることから、そのようなイメージが強いと思われます。
しかしその一方で、看護師は感情労働の職でもあるといえます。
感情労働とは、社会学者のA・R・ホックシールドによる概念で看護師で言えば、患者の利益のために、自身の感情を抑えたり、コントロールすることが必要であるということ。
看護師の主要な業務の一つには医師と患者との仲介をするということが挙げられるため、それだけでも十分気を遣うでしょう。
また、人の死に立ちあうことも避けては通れません。
自身の感情が揺さぶられることが仕事として日常に存在するということは、気力も体力も相当に消耗するのではないでしょうか。
だが、それは裏返せば日々相手を通して、自分を見つめたり、感情が揺さぶられるような感動を味わうことができるということにも繋がります。
現職の看護師が自身の感情労働についてどの程度意識して働いているのかは定かではありませんが、看護という職業に就いている人はパワフルで生き生きしている人が多いようです。
人手不足で大変な一面もありますが、このような適性があるのならば転職で良い職場を見つけさえすれば、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。